手付きのカッティングボード

一年前は大雪に苦しんでいました。

今回の寒波も心配でしたが、運よく横手は陽射しもあったり、

積雪も30cm程度とホッとしています。

在庫作りも雑用の多い年末ですが進んでいます。

一手間掛かりますが、好評の持ち手付きカッティングボード、

完成しました!

持ち手の組付け

手の部分はほとんどが曲木したクロモジを使っています。

持ち手の裏加工

ボードと小枝は厚み半分ずつ切り欠いています。

手とボードは接着+木釘で補強し、この類の仕上げは

1回目は浸透性のセーフティーオイル

2回目はブロックオイルで木を保護する2種仕上げです。

こうしてできたのが

ヤマザクラ

ヤマザクラのボード

アンズ

画像のようにテーブル上で果物やお菓子の切り分けに便利

おしゃれに盛り付けボードにも使ってください。

ボード3種

ケヤキ、セン、トチの3種

アンズ契り入り

こちらのアンズは割れがあるため契りで補強

この契りはタガヤサンを使用しアクセントにもなっています。

契り加工は結構面倒ですが、この工程は230スタイルで・・・

契り加工

通常丸のこ盤で治具を使い契りを作りますが、230は

全て糸のこ盤で正確に加工します。

契り仮合わせ

抜いた穴にも契りはピッタリ

契り挿入

難なく成功です。

契り入りボード

230マークも焼き入れて、オイルを施すと

彩・杢目が際立ってきます。

軽い材から重量感タップリの材まで様々

お好みを選んでいただきたいです!

注文の刃物が届きました!

刃物到着

上から能面・裏彫り鑿、スプーンすくい鑿、カービングナイフです。

能面用鑿は、おたまを作る時の荒彫用に、その後にすくい鑿で

形状を作る予定です。

今までは材料の平面から彫刻鑿で彫り込み開始

彫刻鑿

上の鑿ですと時間と手の負担が掛かりすぎ

手指の負担を考え、能面鑿で叩き彫りますが、

最後の仕上げはやはり一番下の彫刻鑿(ハイス鋼)です。

切れ味が違います!

刃物は値段に左右されず、ハイス材の切れ味で選んでください!

この一年、皆様にはブログへのご訪問、イベントへのお越しをいただき、

本当にありがとうございました。

良いお年を迎えられることを願っています!

 

 

 

 

 

ちょい悪ネコ

ようやく12月らしくなりました

12/20

昨年とほぼ同時期に積もり始めましたが、

今年はまだまだかわいい感じです。

因みに昨年は2日間で80cmを超え、正月前に

雪下ろしをしていました。

二の舞にならぬことを願います!

先月ワンコの顔イラストブローチを作りましたが、

やはりニャンコファンの為にも製作しました。

組木象嵌1

組木と象嵌でもって作るイラストブローチ

上の丸目のタイプは比較的楽にできます。

しかし下の目は丸ではないので、先ずは目玉を作り

その形状を象り切り抜きます。

組木象嵌2

目玉は3種の木で作ってあり、それぞれ切り抜いてあるため、

裏にナンバーリングして場所が分かるように・・・

鼻もインサートし口も加工し、難関は切り抜いた目の穴に

目玉が入るかどうかです。

大きく切り抜くとスカスカになりやり直しですが、

今回は全て一発OK❕

組木象嵌完成

組木象嵌ブローチの完成です

ツートンカラーは神代ケヤキとエンジュを使い、

白い部分はトチの縮み杢です。

上の八割れ君の目玉はウォールナットにライム、

下はちょい悪ネコになりましたが、こんなキャラも

良いかもね!

目玉はイエローハートをベースに組み合わせ

ちょい悪ネコ

約5cm角の大きさで、立体組木象嵌ブローチです。

ニャンコファンにはお勧めアイテムです!

シーズンオフになると木取りの際中途半端の

材料が貯まりに貯まります。

大半は薪として持って行ってもらっていますが、

それにはもったいない良材を更に木取りしました。

カットボード用

アンズやサクラ系は完売している取っ手付きの

カッティングボード用に

小鉢用

更に幅狭い材料はカットして

小鉢用木取り

つば付きの小鉢用に形状カット

プレート用

薄板材は新作用のプレートに使用予定です。

良い材料が集まっていますよ!

極めつけも製材しました。

トチのスポルト材です!

トチのスポルト

厚み6cmを半分割し、板幅も25cmあるので

皿類に加工を考えています。

トチスポルト2

こちらは2cm厚さで製材し、何にしようか

珍しく考え楽しんでいます。

陽が短く、自然光で仕事をしたい230にとっては

最悪の時期ですが、逆らわず自然と付き合います。

 

 

 

 

左利き用アイテム

昨日の温暖な雨降りから、一夜明け暴風雪に

暴風雪

強い西風で、片側のみに雪が貼り付いています。

待望のハタハタが大漁になるかもね!

ご注文のあったオオサンショウウオも完成

オオサンショウウオオブジェ

左上の一番細かなトチ瘤がお決まりです。

15cmのホウのトラ杢、右下のクスノキも仲間入り

クスノキは特有の樟脳の香りが漂います。

☆左利き用アイテム

世の中右利きと左利きがいますが、昔は左利きが

目立ちましたが、今は普通に感じます。

230は右利きですが、左もそこそこ使えますので、

必要に応じて使い分けています。

箸も左で使えますので、右手が使えなくなっても心配無用

因みに孫娘は左利きです。

でも意外と左利き用が無いらしく、時々聞かれます。

右利きバターナイフ

右利きバターナイフに対し

左利きバターナイフ

左利きバターナイフを作りました。

上から見ると裏表にしか見えませんが

左右

立体的に整形しているため左右があります

左右対称

こだわりのカーブで塗りやすいように

エンジュのバターナイフ

樹種はエンジュ、ヤマザクラ、シュリザクラ、ヤマナシ使用

お客様のご要望で作った新アイテムですが、

元々ターナーは左利きも作っていました。

ターナー左右

上が右、下が左利き用です。

ターナー左右

ターナーも左利きのお客様よりオーダー頂いたのが

きっかけで作り始めましたが、その後も使いやすい!

と評判で、定番アイテム化しています。

すくいのカーブが決め手となっているようです。

穴あきお玉

穴あきお玉も好評で在庫作りに掛かっています。

年内残り少なくなりましたが、来期に向けても

新・珍アイテムを模索しますね。

 

 

ゆったり目の一週間

今朝は冷え込み綺麗な青空に

師走の青空

庭のクロモジの芽も大きく膨らんでいます

冷え込みの道路

積もった雪も解けて、道路はツルッツルに凍りました。

今年の全イベントが終わり、差し迫った製作も落ち着き、

依頼品の発送や材料調達に山へ行ったりと、比較的

製作はゆったりと進んでいます。

土曜日は、毛と糸の市を秋田ふるさと村へ見に行ってきました。

自分が出ないイベントへ行くのはいつ以来やら・・・

どうしても気になる作品があったのでこの目で

絽刺し

奈良時代から続くという絽刺しという伝統技法を

現代のアイテムで提案している作品です。

何ということでしょう!

230の大皿の上に作品が並べられているではありませんか!

輝く絹糸で、正確に繊細に刺された作品と出会い、

眼の保養になりました。

そして木工の方は、孫から依頼されていた座机の製作に

ようやく掛かります。

座机

木取りした小さな座机用部材と金具

今回はホゾを使わなくていい脚金具を

初めて使ってみます。

脚加工

足には45度にオニメナットをインサートする穴加工

座机組み立て

画像のように組み立てします。

金具やねじ止めが多くなりますが、強度的にも問題なさそう

仮組

仮組しましたが、大きめのテーブルにしても大丈夫そうでした。

オブジェ作り

ご注文品も含めたオオサンショウウオとナマズも製作中

クスノキ

今回クスノキが手に入ったので、厚さに合わせた小さめで

クスノキは関東以南でないと生育しないため、なかなか

手に入りませんでした。

特有の樟脳の香りが漂い、これが好きな人嫌いな人千差万別

ホウのサンショウウオ

これも小さめのホウ

ギラッギラの杢目が完成後には現れてくるはず

大事に取っていた小さな材料でしたが、つい使ってしまいました。

どんな表情になるか楽しみです!