黒染めの手彫り皿

蝉の初鳴きを確認してからしばらく

日増しに蝉しぐれとなってきています。

蝉脱皮

敷地内からは日々、明るい世界へ飛び立っています。

黒染め

先延ばしになっていた黒染めリーフ皿に着手

クリ材

幅60cm、長さ2.4m、クリの2/3ほどを製材

長い薄板はリーフ皿用に変形材は今回皿に使用です。

皿は旋盤で形作り、表面は手彫り仕上げ

手彫り中皿

このクリ材は硬いサクラやケヤキより手ごわい材

導管があり、硬い柔らかいが交錯した杢目は、

一定のリズムで彫り進むことが至難でしたが、

一彫り一彫り手加減しながらなんとか・・・

木地完成

完成した木地で、左は杢目を楽しむため彫り込み無しです。

木地完

28cmと23cm

そして鉄漿液にて黒染めし、漆を刷り込み耐水処理

25c手彫り皿

25cmの黒染め手彫り皿の完成です

25c裏面

裏面は入り組んだ杢目模様が出ています。

25cと28cm

25cmと28cmですが、3cmで明らかな違いが出ます。

彫り目

彫り目のアップ画像も

光の反射で黒染めといっても様々な景色が生まれます。

彫りなし皿

こちらは彫を入れていない23cmの黒染め皿

そしてメインのリーフ皿

黒染めリーフ皿

定番なので枚数も確保しています。

半月プレート

今回はもったいない材が生まれるので、

半月プレートも数点製作しています。

黒染め作品

黒染めの表面は光沢無しのマットな仕上げになっています。

先にも述べたように、光の反射により黒、グレー、茶と

様々な表情を醸し出してくれる黒染めは、

使っていくほどに表情の変化を楽しめます。

 

 

 

 

 

スマホスタンド

暑かったり肌寒かったりと、体調管理対応が

難しい今年の梅雨ですね。

毎年結実が難しいアケビ

アケビ

今年は山のアケビの雄花を持ってきて受粉させてみました。

成果が実り結構実が付き、秋が楽しみです。

鉢トマト

鉢植えトマトも少しですが毎日収穫できるようになりました。

この一週間は息子からのリクエスト提案のあった、

スマホスタンドの製作に掛かってました。

沢山の方々がスマホスタンドを製作していますが、

使い方として単純なため、どれも代り映えしないのが本音。

少しでも230のオリジナリティを出したいため、

案が確定するまで結構悩みながらの試作の繰り返し。

そして本番は

木取りパーツ

2セット分のエンジュの木取りパーツと

受けパーツ

互換性のあるスマホの受けパーツの切り欠け加工中です。

そして230キャラのモモンガも

モモンガ加工中

今回はいつものサイズよりかなり小さく、苦戦を予想しましたが

4体とも象嵌一発成功で一安心。

こうして出来上がったタイプ1

タイプ1

角度を自在にできるモモンガキャラ付き(取り外し可能)

タイプ1裏

角度調節は丁番を使えば超簡単ですが、木工屋の端くれとしては

少々こだわりました。

角度調節仕組み

ナットをインサートしてねじ込みに、ボルトだけは金属で

我慢していただきます。

タイプ1全景

こんな感じで使っていただければ・・・

モモンガ付き

スマホ疲れたらモモンガ眺めてください!

タイプ1.2

右がタイプ2で裏の仕組みが違います

タイプ2、3種

ヤマザクラ、ケヤキ、ホウの3種

タイプ2角度調整

楕円の受けが角度調整の主

大概のスタンドは背面に穴を数か所空けて角度調整ですが、

230は楕円の受けを0、90、180度回転させることで

55~75度の角度調整を可能にしています。

最後はタイプ3

タイプ3

薄板2枚で製作できますが、精度は一番シビアなタイプ

タイプ3裏

受け板をスライドさせるとこれも角度自在

抜けば板2枚なので、かさ張らず持ち運びにも便利です。

ただ差し込む窓抜き加工のクリアランスがシビアで一番面倒。

ケガキ線の0.2~0.3ミリの攻防を手でやるため、

神経疲れます。

これらはスマホスタンド以外にも、フォトフレームの

スタンドとしても利用できますので・・・

秋田ふるさと村のアート&クラフトフェアが、9/19~9/22

開催されます。

出展者も公表されていますので覗いてみてください。

http://www.akitafurusatomura.co.jp/pages/event/1194

またまたウッドビーズ作り

肌寒さが感じられる昨日今日

今後の気温と湿度の上昇が思いやられます。

先日、ナツツバキの花殻掃除をしていた時黒いものが

クワガタ

幼少に戻り、コクワガタを飼ってます

しっかり昆虫ゼリーも買ってきましたが、

食べてる気配はなく木の裏に隠れているだけ。

撮影用に無理やり木に登ってもらいました。

イエローハートとココボロ

イエローハート

長年仕入れしている輸入材販売店から消えた貴重材

ずーっと探し続けココボロをB銘木店より、イエローハートを

木の専門店Mより仕入れることができました。

もう無理と諦めていた材料なので、しばらく眺めていました。

諦めず隈なく探し続けると報われます!

今後小さな作品にして再びお披露目です。

先々週から始めたウッドビーズ作り、娘の夫君に頼まれた

ブレスレットのビーズや今度はネックレス用もと・・・

(完成品はインスタでご覧ください)

ビーズ各種

作りに作ったウッドビーズの数々

機械セッティングの磨き時は良いのですが、手持ちでの

磨き時は特に大変。

指先は研磨ツールが時々当たり、指紋は消えてピカピカに?

そんな成果の逸品たち

イエローハート

イエローハートもほんの少しですが

ココボロ

ココボロのオレンジも鮮やか

カタロックス

カタロックスはグラデーションを活かしました。

ループ用ビーズ

これはネックレス用に作った、ループエンドタイプの

サティーネの小さなもので、穴径が違います。

リグナム

リグナムバイタのネックレス、小さなビーズはここに使用

リグナム2

小さなビーズを下げてくるとチョーカータイプにもなり、

紐の結び目もビーズの中に隠れる仕組み。

紐のサイズとビーズの穴径はズレ動かないように微妙に設計

紐は正絹の組紐を使い、高級感を出しています。

イエローネック

イエローハートとリグナムバイタのコンビ

カリンネック

中央のビーズはカリンで、通常しない木取りで

地層のような木目を引き出しています。

マーブルネック

こちらはレアウッドを並べてみました。

サティーネ・リグナムバイタ・イエローハート・ココボロ

・カタロックス・パープルハート・カリンのネックレス。

紐全周にレアウッドを並べたらどんなことになるだろう?

オーダーも受け賜りますのでご連絡を!

 

 

 

 

 

レアウッドのブレスレット

コロナに大雨!不安の絶えない2020年

鉢植えトマト

鉢植えトマトはそろそろ初収穫かな?

イチジク

4年目のイチジクも今年は更に順調です。

コロナ感染者の増加で、秋のイベントも不安に駆られますが、

念願のブレスレットを製作しました。

工房開設前からレアウッドのブレスレットが欲しかったのですが、

高価なものでなかなか手を出せずにいました。

木工始めて十数年、設備、加工技術、ノウハウ、材料、

それに今年は時間の余裕もできてすべてが備わり製作開始。

ビーズ材料

まず選定したレアウッドを角材に木取り

この段階で数珠など作る工房やメーカーとは異なる

230独自の作り方です。

旋盤丸棒

そして旋盤で丸棒に

丸棒完成

12種のレアウッドをビーズに変化させていきます

ビーズ作り

直径、幅とも13ミリに加工し穴を空けます。

木材は内部組織が複雑なので、小径サイズのドリルは

中心に真っ直ぐな穴は簡単には空きません。

ここでは金工用の超硬3枚刃エンドミルを使用。

この段階でビーズの研磨は5段階で実施しています。

加工完成ビーズ

出来上がったレアウッドビーズの数々

そして1個ずつに更なる磨きを施します。

磨き完成ビーズ

左が旋盤加工が終わったビーズでこれでも通常は十分ですが、

更に3段階の磨きで輝きの増す右の完成ビーズです。

230のセンスで編み込んだのが

230ブレス

縞黒檀・パープルハート・リグナムバイタ・サティーネ

・カナリーウッド・パロサントのレアウッドブレス

230用ブレス

念願の第1号は230用

販売用にも各サイズいろいろ作っています。

販売1

左よりS(女性用)M(男女兼用)L(男性用)

販売2

こちらも同サイズで

マーブルブレス

まるでマーブルチョコ(昔の人間なら解ります)です。

0.7ミリのアンタロンゴムで2重に通しています。

それぞれアップでレアウッドの木色と輝きを

s1

s2

M

L1

L2

専門メーカーとは違った独自の製作方法の作品です。

表面仕上げはウレタン処理などで光沢を出さず、

磨きのみで植物性オイルで拭きあげています。

専用機、製作方法が違っても、それぞれの木色と輝きは

遜色ないつもりです。

価格も控えめにと・・・

詳しく知りたい方はお問い合わせフォームより、

秋のイベントではお楽しみに!