蝉の初鳴きを確認してからしばらく

日増しに蝉しぐれとなってきています。

敷地内からは日々、明るい世界へ飛び立っています。

黒染め

先延ばしになっていた黒染めリーフ皿に着手

幅60ｃｍ、長さ2.4ｍ、クリの２/３ほどを製材

長い薄板はリーフ皿用に変形材は今回皿に使用です。

皿は旋盤で形作り、表面は手彫り仕上げ

このクリ材は硬いサクラやケヤキより手ごわい材

導管があり、硬い柔らかいが交錯した杢目は、

一定のリズムで彫り進むことが至難でしたが、

一彫り一彫り手加減しながらなんとか・・・

完成した木地で、左は杢目を楽しむため彫り込み無しです。

28ｃｍと23ｃｍ

そして鉄漿液にて黒染めし、漆を刷り込み耐水処理

25ｃｍの黒染め手彫り皿の完成です

裏面は入り組んだ杢目模様が出ています。

25ｃｍと28ｃｍですが、3ｃｍで明らかな違いが出ます。

彫り目のアップ画像も

光の反射で黒染めといっても様々な景色が生まれます。

こちらは彫を入れていない23ｃｍの黒染め皿

そしてメインのリーフ皿

定番なので枚数も確保しています。

今回はもったいない材が生まれるので、

半月プレートも数点製作しています。

黒染めの表面は光沢無しのマットな仕上げになっています。

先にも述べたように、光の反射により黒、グレー、茶と

様々な表情を醸し出してくれる黒染めは、

使っていくほどに表情の変化を楽しめます。