ネコの組木絵の製作開始

ようやくWindows10へのアップグレードを終えました。

まだ無料でアップグレードできるため、金をかけずにトライ

若干インストールに不安要素があったため、息子の手も借りて・・・

スマホは便利ですね!

PC画面を移しつつアドバイスを受けながら、2時間弱で無事終了。

7とは使い勝手が違うところもあり、より7に近い状態に再設定は

息子が遠隔操作のTeamViewerでやってくれました。

お陰で何ら支障なく、安心したところで天気に誘われまた山へ。

我が家を見下ろせる史跡公園

西が坂

雪もほとんどなく普通に散策できます

史跡説明

興味のある方は覗いてください

クロモジ

クロモジは花芽もかなり膨らみ、1か月は優に進んでいます。

あちこち散策すると何か変な気配に気付きました。

視界に入ったのは戯れている2匹の赤いキツネ

向こうも気配を感じ一目散に散り散りに。

何か悪いことしたみたいでした。

 

昨年の御依頼分の最後の製作はネコの組木絵です。

あるお店にディスプレイとして飾ってある230の作品ですが、

それがお気に入りということでご注文いただきました。

若干アレンジして製作にかかります。

デザイン画

基本となるデザイン画のスケッチです。

基本材料

2匹分の基本材料は画像分+ベースとなる板とあと少し。

230の組木絵はある程度の厚板で、立体的に組み合わせます。

デザイン画の線通り切っても組み合わせると形が崩れます。

それは糸鋸の刃厚のせいで、それを考慮した切断が厄介。

組木パーツ

顔の部分を切り出したパーツで仮組したところです。

体部分にもトラの縞々を入れていき、そのあと各パーツを

立体的に成形し調整しながらの組み立てです。

まだまだ先の長い作業になりますが、気長に来週の

ブログ更新まで間に合えばと・・・

 

 

 

カッティングボードNEW

前半のクラフト出店申し込みもほとんど終わり、

早いものはもう選考結果が来始めています。

今年も全応募が選考されますように・・・

細かな作業が続いています。

エダマメ

定番の枝豆箸置き

フルーツフォーク

フルーツフォーク

それぞれ工程が多く、時間を見ながら少しずつ進めています。

一気に進めると設備、身体にもきつい物があり、

長持ちさせるにはどちらも適度な時間が重要?

カッティングボードのニューモデルを進めています。

どの木工作家さんも大概カッティングボードは作っています。

しかしどれを見ても変わり映えはしません。

230は少しでも特徴あるようにと、木の持つ自然体を

残しているのですが、もっと差別化するべく進めています。

テンプレート

複雑な形の板です。

木取りしたボードの形に合わせ作図したテンプレートです。

ニューモデルには取っ手の枝をつけるため、取り付け部の

彫り込みをするための道具です。

取っ手部彫り込み

予め曲げ木をしていた枝に合わせて彫り込みます。

この時使用するのがテンプレートで、9枚木取りしましたが

一点一様主義が基本のため、9枚のテンプレートが必要。

作品を作るためには治具やテンプレートを必要とし、

これら道具作りが作品を作るほど時間と思案が付き物。

一点主義のこだわりの性です。

ボードいろいろ

木の自然の形を残しつつ様々な木で

取っ手加工

枝の取り付け部の平面加工も必要で、素直で無い枝は

加工がすこぶる面倒で・・・

ここでも複雑な形の枝を加工する治具が必要で、

悪戦苦闘しながら大事な曲げ木枝を無事加工終了。

部材を磨いて取っ手を取り付ければ

ケヤキボード

ケヤキの股杢部のボードの完成

反対側の杢目が素晴らしいのですが、ぜひクラフトで

クリボード

クリのボードは大判なので両サイドに取っ手を

チェリーボード裏

チェリー(サクランボ)ボード

チェリーボード面

表面は取っての取り付け部位が見えなくなります。

ボード使用例

菓子皿としても使い方はいろいろ

画像のボードはすべて表面処理前で、このあと

オイルと保護材で仕上げますので、片面は刃物を使っても

大丈夫です。

5樹種9枚製作しましたので、表面処理が終えましたら

再度ご紹介します。

 

小判型トレー&板膳

積雪0cm!

積雪0

ブログ更新の度に暖冬異変を記していますが、

長年生きてきてそれほど記憶に無いぐらいの暖冬。

他に異変が起きないで欲しい2020年です。

☆小判型トレー

掘りこみタイプの小判型トレーも人気アイテムの一つです。

今回はマイナーチェンジを行っています。

トレー材

板厚15mmのケヤキ材と新設のテンプレート

掘りこみ

掘りこみサイズが360x260と広く、既存のベースでは

狭いので特製のベースプレートを作成し掘り込んでます。

ケヤキ材が硬いことから、刃物の回転数と送り速度が重要で、

ヘタすると切削面が焼け焦げますんで・・・

座彫り

今回はこの彫り込みがマイナーチェンジ

トレー内の物が滑り難く、実用性と木肌の美のアップ。

彫り込み完成

サイズも現行より大きめに5枚彫るのが限界

拭き漆

拭き漆をして完成で、彫り込み部分を若干盛り上げています。

使用例1

お茶碗サイズなら6個はゆったり並びます。

☆板膳

全くの新作で板膳と名づけました。

板膳木地

クリ材を加工し完成した木地

この形にするため、テーブルソーや電動カンナは

一切使わないこだわりで仕上げています。

黒染め

自作の鉄漿液を使って黒染めしたところ

黒染め完

表面は総槍カンナ仕上げの刃物痕が残っています。

黒染め裏面

裏面も端は角度切りして槍カンナ仕上げ

同じ材でも木の質の違いで部分的に濃淡が出ます。

板膳完成

サイズは400x300で沢山並べられます。

画像は黒染め直後ですが、このあと拭き漆を施します。

耐水性が出ますので洗いはモチロン、直接食べものを盛り付け

盛り皿としても使っていただきたいです。

 

 

新材に魂を

あけましておめでとうございます

2020干支

2020年もよろしくお願いしまチュー!

雪も少なくとても楽なお正月を過ごすことができました。

昨年のシーズンオフに仕入れした新材を、早く作品化したいのは

各作家の共通するところ。

年末の穏やかな天候の内に粗加工しておきました。

新材粗加工

この中に新材が5種

広葉樹粗加工

こちらは広葉樹の粗加工群

粗加工と言ってもここまでの加工が最重要です。

この後に、より流体形にするための刃物を入れて、

刃物痕を消すためにペーパー作業数工程。

これで完成ですが、さらに魂を入れ込むスーパーフィニッシュで

完成に至ります。

最後の小さな目入れも重要工程で、流線部分での加工も難です。

完成新材

オイルで拭き上げたオオサンショウたち

この中に新材も混じっています。

新材5種

これが新たな材のオオサンショウウオ

新材サンショウウオ君を紹介します。

パープルハート

パープルハート(ブラジル産)実色は綺麗なパープルですが、

画色は茶系に写ってしまいましたが

アフリカ栴檀

アフリカ栴檀(モザンビーク産)ローズウッドに似てますが、

とてもオイル分が多く研磨が難です

檳榔子

檳榔子・ビンロウジュ(インドネシア産)

細かなところが欠け易く加工が難でした。

ビーフウッド

ビーフウッド(オーストラリア産)超オイル分過多で

ペーパー掛けが困難、ペーパー消費量が一番です。

流体に加工しているため、表裏の杢目が違って出てきます。

ココボロ

最後はココボロ(メキシコ産)今は日本に入っていない材です。

なぜかしまいこんでいた箱の中から発見した超レア材で、

昔はナイフのハンドル材としても使用されたとても硬い材です。

こんな新材のオオサンショウウオが生まれた2020年正月です。

在庫が3匹となっていたため、2020年はすべて新たに

製作した作品で臨みます。