チョウナ仕上げのスツール

先日、河北新報社さんの広域交流版へ230の記事を

掲載していただきました。

河北新報社記事

今まで数回記事にしていただき、感謝しています。

前回ご紹介したエンジュとヤマナシの材を使い、

スツールが完成しました。

脚材

脚の材料となるのはエンジュとウワミズザクラの小径木

脚の加工

脚は旋盤加工で丸ホゾの段付き加工に

脚加工完成品

5脚ずつありますが5本脚ではありません

あくまでも1本はスペアで

座板ホゾ加工

次は座板のホゾ穴加工ですが、強度を得るため脚同様に

2段加工にします。

2段目の平面確保で安定と強度が得られます。

穴加工前景

四方転びに角度をつけての加工は、専用の角度板を用意していれば

都度都度便利な治具になります。

これから座面表の加工に入ります。

刃物研ぎ

まずはチョウナの刃を研いでから

チョウナ仕上げ

刃の切れ味で仕事具合が違ってきます。

しばらくぶりのチョウナの出番で汗だくになりながら、

しばらく振ると大分リズミカルに

特殊なカーブのエンジュの柄の跳ね返りを感じられれば

刃物痕も綺麗に出てきますが・・・

チョウナ仕上げ完成

何とかカーブのついたチョウナ仕上げ座面が完成です。

しかしエンジュは何とか出来ましたが、ヤマナシの材料は

とてつもなく硬く、削っても逆目が綺麗に仕上がらず

泣く泣く丸カンナ仕上げに変更しました。

逆にこれがとっても良い結果に(完成画像参考に)

脚の圧入

最後は脚の組み立てに入ります。

ホゾ穴の径は25.0、脚は25.5に仕上げていて

数値的には入りませんね。

脚の圧入部分を金づちで叩き木殺しをして組み立てます(画像忘れ)

接着剤をたっぷり入れて圧入すると、木殺しして縮んだ木が

水分で膨張し、乾燥後はびくともしなくなります。

スツール完成

乾燥後脚を切りそろえ、拭き漆で仕上げます。

出来上がったスツールは

エンジュスツール

耳付きエンジュの座面はチョウナ仕上げ拭き漆

ヤマナシスツール

耳付きヤマナシ、丸カンナ仕上げ拭き漆

この一週間でスツールもイベントに間に合いました。

そして輸入材を様々使用していることから、希少材を含め

木材サンプルを作りました。

木材サンプル

輸入材だけで40種弱準備できましたが、今まで使った中で

どうしても準備できない材もありましたが、これらの樹種は

作品化して展示しています。

これからは木材サンプルも参考に見比べてください。

今週末はいよいよ今年初のイベントが秋田市のさきがけホールで

第5回ポスター

新型コロナウィルスで心配が絶えませんが、今のところ

予定通り開催いたします。

お越しの際は予防対策の上お願いします。

 

 

一気に数々完成

一週間前に60cm余り積もったドカ雪も、暖気で

一気に融け出し只今0cm。

横手のかまくらもブルーシートを被って、中の子供たちは

みんなマスク姿。

観光客には申し訳ない気持ちの横手市民です。

暖気は仕事も捗ります。

例年極寒の仕事場ですが今年は暖かく、指先まで神経が

行き届くためいつも以上に細かな作業も進みます。

先週から仕掛品が一気に上がりました。

拭きうるし完成

拭きうるしの終えたオオサンショウウオのボスたち

柿のオブジェ

ケヤキの柿のオブジェも

ナスの蓋物

1個しか無かったナスの蓋物も大小で

サクラ樹皮の花器

ヤマザクラの樹皮の花器は、売れ筋の中サイズ

本数たくさん作りました。

クロモジ花芽

硬いつぼみだったクロモジの花芽は今にも咲きそうです。

年末に挽いていたナチュラルエッジボウルも落ち着き、

歪取りをして最終研磨後オイル完です。

サクラナチュラルエッジボウル

ヤマザクラでエッジには樹皮も残っています

アンズボウル

アンズはとても硬いのですが、その分仕上がり肌は抜群

チェリー材

今回一番大きいサイズはサクランボ

イタヤカエデ

イタヤカエデは最近挽きましたが、乾燥材なので

反りも出なく即完成に至りました。

ナチュラルエッジボウルは個々のエッジラインが魅力で、

今乾燥中も含めて今後種類が増えます。

たまには息抜き?にはならないのですが、こんなものも

タカのオブジェ

何を思ったのか孫からのご要望

タカのオブジェを2匹、ケンカしないように・・・

ケヤキのタカ

タカ2

初めて作るものだから画像を見たり、想像を膨らませて

息を止めながらカットして何とか形になりました。

喜んでくれるかな?

細かなものが続いたので、今週はスツールの製作です。

スツール材

ヤマナシとエンジュを用意しました。

迫力ある座面に仕上げたいのですがどうなることやら。

そしてこの時期はクラフト展の選考結果が相次いで届きます。

お陰様で今のところ全部選考いただいています。

今年の出展予定は、イベント情報に記載していますので、

ぜひお越しをお待ちしています。

 

楓のナチュラルエッジボウル

先日税務申告も無事終了し一段落

トラネコの組木絵もご注文者に引き取られました。

赤系のトラちゃんをとても気に入っていただき、安心したところです。

そして今人気店で、大仙市のNa-BAKEさんのお菓子を頂戴しました。

マフィン

まだ開店して数か月ですが、4回通ってようやくゲットできたそうです。

いつも売り切れていたり、自分の番の直前で完売したりと・・・

今回は残り少なくなってようやく買えることになり、

残り全部買い占めたとか。

ナベイクマフィン

そんな貴重なマフィンでカフェタイムです。

 

”いぶりがっこ”を漬けて2か月余り、食べれる時期になり

長期保存用は真空パック処理にします。

がっこの真空パック

真空パックはいぶりがっこの本場、山内地区にある専門の工場へ

がっこの袋詰め

専用袋に入れて依頼することで、間違いない味が約束されます。

姉弟分で48本頼んできました。

 

カエデのボウルを削りました。

カエデ材

このゴツゴツした丸太はイタヤカエデ

カチカチの乾燥材で割れや虫食いも多数

でもこんな手ごわい相手が完成に至ると味があります。

刃物旋盤

削りの刃物は様々種類がありますが、今回は4本使います。

削りカス

画像のボウルはヤマザクラですが、カエデ同様生木加工では無いため

バイトの切れ味で善し悪しが決まります。

1個削るごとに研磨しながらイタヤカエデは苦労しました。

イタヤノボウル

上面は断切削なので、連続加工とは違い超集中の連続で疲れます。

虫穴は空けたままにしようか、埋め込もうか?

仕上げには悩むところですが、造形には満足です。

ナチュラルボウルの面々

アカシアやヤマザクラも途中ですがナチュラルエッジボウルに仕上げます。

旋盤スペースを店開きした関係上、今回は蓋物加工もついでに消化し、

次の作品へ移行します。

今日は河北新報の取材がありました。

オオサンショウウオをメインにした記事になりそうです。

昨年最終イベントで、特大サイズが無くなっていたので只今製作中。

サンショウウオ塗装前

トチの縮み杢とスポルト入りで、まだ拭きうるし前の完成した木地です。

もう理想の材の在庫がないと思っていたのですが、探すと出てくるもんです。

今回のトチ材の発見で、ボスオオサンショウウオはしばらく作れます。

新聞記事ですが、2/20(木)の河北新報に載るそうなので、

ご愛読の方は見てくださいネ!

 

 

 

トラネコの組木絵完成

暖冬でいろんな面で経費節減できていますが、

ここにきて出費が重なります。

毎度車のエンジンスタートの際、何とも心持たないセル音

バッテリーが限界に来ています。

それもそのはず3月で13年になりますが、一度も交換無しの

高寿命で、車屋さんもビックリ!

交換を待っていると整備士さんがお呼びです。

嫌な予感でピットに入ると心配が現実に

マフラーが腐蝕

マフラータイコ部分に錆が発生し、穴が開き始めています。

溶接で何とかなりそうなので、今回はそれでしのぎます。

前のレガシーは10年弱で穴が開いたので、これもそれからすると

長持ちになりますが、今度は何が起こるか・・・

でもこのフォレスターはパワーがあり、荷物もたくさん

積めることからクラフト主体の230からは手放せません。

ハイオク仕様でターボであるためとても燃費も悪いのですが、

まだまだ付き合ってもらいます。

と言っても新車を買うほどの金がないのが実情(笑)

ボヤキが長くなりましたが、本題はネコの組木絵でした。

トラ1号

トラネコ1号30ピースで8種の木を使用

トラ2号

トラネコ2号46ピースで10種使用

トラ1号整形

各パーツを立体的に組み合わせ、繋ぎを調整していきます。

掘り込み

組み合わせたトラをボードに埋め込む穴掘りです。

貼り付けでなく、掘りこむことによりトラとバックのボードに

一体感が出るためこの作業をします。

ルーター掘り込み

刃物は金属用の刃径4ミリの3枚刃で、硬い桜材もストレスなく

安全にサクサク作業でき、木の焦げ跡も全く心配いりません。

掘り込み完成

こんな具合に3ミリの掘り込みができ、

木地完成

はめ込むと一体感が出ますでしょう

トラ2号は

トラ2号完成

表面処理前ですがこんな感じに。

オイルを拭いて、コシアブラの材でスタンドホルダーへ

トラ1完成

トラ1号の完成です。

主材はナラで、神代ケヤキ、ブナ、イチイ、ウォールナット・・・

トラ2完成

トラ2号

主材はケヤキで、セン、ナラ、ピンクアイボリーも

バックのタモ材は皮付きのままで。

ご注文品ですが、お好きなほうを選べるように2点の製作です。

久々に長時間緻密な作業の連続でした。