持ち手製作の副産物

先日の大雪から一週間、その後寒さも緩み雨も、

雪の重さはハンパではありませんでした!

雪下ろしの遅れた屋根は、あちこちで軒先が折れています。

転ばぬ先の杖で、早めの雪下ろしをしたため、

安心して仕事に励むことができます。

ご用命いただいている持ち手の製作中です。

半分割

カキとエンジュの小径木を帯鋸で半分割

よじれていると半分割できないため、歩留まりは

ストック材料の半分以下で残りは廃却の運命です。

持ち手木取り

直径4~5cmは半分割のまま、それ以上はサイドを切り落とし

厚さを均等に木取りします。

形状持ち手

ケヤキとトチで作った板材は、テンプレートによりカット

穴あけ

それぞれの曲がり具合により丸穴タイプ

窓切り

そして長窓の抜き加工をして形は出来上がり。

この間に持ち手部分のR加工や外周の面取りR加工など、

この後はひたすら研磨工程へ入り、ツルツル状態に。

まだまだ後工程は続きます。

そんな中でもったいない部分も発生

抜き部分

持ち手部をくり抜いた材料が結構出るため、

整形しなおして豆皿に変身させました。

くり抜き材

様々な形状の持ち手があるため、皿の形状もいろいろ。

意識して作るものではない為その時々の形状

豆皿

〇、△、🍃の形の表面を鑿で彫り込み豆皿の完成

豆皿

食べ物OKのセーフティーオイル使用でカフェタイム

コースターとしても使えますが・・・

暮れも押し迫ってきましたが、またまた寒波が心配です。

それぞれいつもと違う形の年越しになると思いますが、

どうぞ皆さま良いお年を迎えられますよう願っています。

 

黄金の丑

参りました!

12月としては記録的な大雪に見舞われている横手

雪には慣れているとはいえ、この時期短期間には

勘弁してもらいたい!

大雪

近くの空き地の物置、百人乗っても大丈夫?のタイプかな?

潰れることはないとは思っても気になります。

2階屋根

左の小屋根で雪を止め、ヒーターで融雪するのですが、

降雪量が多く追いつきません。

雪庇

西風により東側はハンパない雪庇

画像では判り難いのですが、2階の雪庇幅は1.5mほど突き出ています。

雪下ろし

寒さもあって滑り落ちないので、下から突いて雪庇落とし

工房の上は2mくらいあるかな?

雪下ろし後

下ろした雪は工房の屋根の高さを超えました。

材料保管のプレハブ3棟はまだ手つかずで、それぞれ

キノコ状態のまま放ってはおけません。

身体が持つかな・・・

こんな状態で本業の製作は休止状態

それでも塗を繰り返しもてなしプレート8枚完成

もてなしプレート

ケヤキの杢目が良く出ています

息子家族に送ったスプーン・フォークも好評

新スプーン・フォーク

高評価を信じて多めに作ったのでこれは販売用に

スプーン・フォーク

今回のフォークは隙間を広めにしたので、パスタ等も

絡めやすく改善しています。

☆黄金の丑

古くから丑は金運の象徴とされているようです。

干支の丑はケヤキで作りましたが、自家用に

イエローハートを使い黄金の丑を製作しました。

イエローハート丑

伐採禁止となっている貴重なイエローハート

黄金丑2体

金運が無いよりあった方が誰でも嬉しいはず。

これから手に入らなくなるイエローハート材は、

いつしか黄金のように貴重になるかも・・・

イエローハート丑で少しでも金運に近づきたい230でした。

注文品の日々

ようやく冬将軍到来です

初積雪12/15

積雪はまだわずかですがようやく真っ白になった横手

白くなる前にとお待たせしていたウェルカムスタンド納品

あぷりこっと納品

市内にあるカフェあぷりこっとさんへ設置しました

フラワースタンド兼

お花の設置も兼ねたスタンド式

折りたたみ式

閉店後や使わないときはたたんで収納可能です

ウェルカムプレート

ウェルカムプレートも移動式で、屋外使用のため

防水・防虫・防腐処理仕上げです。

切り抜き文字は神代ケヤキを使用

神代ケヤキ材

神代材の在庫が無くなっていたので、2枚仕入れし

画像の材料で製作しました。

貴重な神代ケヤキは来期の新作にも活躍します!

本格的なまな板も納品しました。

青森ヒバまな板

デザイン性のあるカッティングプレートは数々でしたが、

調理専用のまな板は自宅以外では初納品。

色々調査し包丁には優しく傷みに耐え、防水性や

抗菌性に優れた青森ヒバの柾目板を使っています。

おそらく樹齢200年以上のかなりの良材で、

長く使っていただければと思っています。

そしてこちらもお待たせしているケヤキの

もてなしプレートも現在製作中。

プレートケヤキ材

歪取りをした鋸目仕上げの耳付き材

持ち手

持ち手も切り抜きまで完了し、整形~塗装工程へと

息子家族からは難しい注文も

デザートとディナーの中間サイズで、何にでも使える

スプーン・フォークが欲しいと・・・

ユーティリティースプーン

単に中間サイズにすればいいわけではなく、柄のサイズ

(幅や角度)も考慮しながら新たな型紙を製作し只今製作中。

鑿痕残し

鑿痕を残したままの仕上げです

拭き漆中

1回目の拭き漆が終わり、今週中には完成することでしょう。

スプーンは子供・大人用ありで、カレーやチャーハン、スープ類も

いけるデザインとサイズで、かなり要求に近いものが

フォークともども出来上がったかも・・・

使い勝手をリポートしてもらい、来期は商品化かな?

 

エンジュの製材

横手はまだ初雪らしきものもなく暖かい毎日

先月製材所に運んであるエンジュの丸太を製材しました。

製材前

エンジュが3本とサクラを1本

切断

長さが12尺で曲がりがあるため、効率よく木取りするため

適度な長さに予め切断

製材前丸太

ここまでは重機の力で何とかなりますが・・・

製材機

帯鋸で丸引きした後の運搬は手仕事

使用目的により3寸、2.5寸、2寸、1寸いろいろ

生木のため水分たっぷりのため、重さは乾燥材の倍増に

資材置き場へ運搬

翌日2t車いっぱいに230の資材置き場へ運搬

積雪が近いことからハウス内に養生することにしました。

桟積み

1枚1枚に桟を入れて養生します

ハウス内

一番奥に見える立てかけた3寸材は重さが

大の大人一人分以上は優にあります。

平均で30kg/枚位で、全部で60枚はあるかな?

捨てる外皮部分もあるので、総重量2t以上を一人で桟積み

好きなことのためとはいえ馬鹿力は出るもんですね。

股杢

中にはこんなにきれいな股杢の部分も

瘤の入った根元部分は輪切りにして別養生(画像忘れました)

これだけあればこの先エンジュ材の心配はいりません。

そしてこの時期は干支の製作でてんてこ舞い。

干支の製作

丑の親子がこれで15セット分

これを3セットほど毎年作らなければなりません。

丑パーツ

身体本体、顔の2ピースに鼻と尻尾で全パーツ

仔牛の鼻パーツ

特に仔牛の鼻パーツは5ミリ以下の小さな神代ケヤキ

これを全て手持ちで研磨しているんですよ!

身体と顔も切り離しただけでなく、別々のケヤキ材を

それぞれカットしたものを組み合わせています。

神経疲れる作業ですが、これが毎年の230の干支製作です。

完成品はインスタにも載せているのでご覧くださいネ!