スタビライズドウッドの作品

雪解けの早かった今年、もう春の季節の物が顔出し

ばっけ

日当たりの良い場所にはばっけ(ふきのとう)です。

あまり開かない、蕾に近い若いところのみ摘んできました。

ばっけ天ぷら

早速ばっけの天ぷらで

若い新鮮なところなので、ほのかな苦みと

柔らかな香りが最高です!

これから次々に春の物が出てきますが、クマさん次第です。

先週の秋田文化創造館でのイベントで、最後の顔出しカエルも

無くなってしまいました。

顔出しカエル木取り

面白いクセのある杢目の樹種で木取りです。

顔出しカエル整形

一体ものなので、最初はこんな形にすることからスタート

完成まではかなりの工程がありますが、最後は目玉の膨らみと

目玉入れが最難関です。

今回は玉杢のケヤキ材の目玉を入れる穴あけ加工で、複雑な

玉杢のため、穴の脇が欠けてしまいおしゃかです。

そんな至難を乗り越えて完成した顔出しカエル

顔出しカエル1

トチのギラギラ杢と硬~いアカシア

顔出しカエル2

そしてケヤキとヤマナシのスポルト入りでした。

取りあえず4匹完成です!

ミニクジラ1

拭き漆の手のひらサイズのクジラも補充

ミニクジラ2

拭き漆による色目と杢目の際立ちが人気のようです。

そして今日のメインは

スタビライズドウッド

スタビライズドウッドという木材のこと

画像はメープルのコブ材を、含浸処理した木材です。

含浸なので、表面だけ色づいているわけではなく、中まで

すべて同じ状態です。

含浸処理を少し長くなりますが説明します。(面倒な方は飛ばしてください)

含浸はアルミや鋳物の工業製品(主にポンプ類の水漏れしては困るもの)に

対して行われる工法です。

鋳造物の中には、気泡が発生して固まっている場合があります。

ポンプなど水圧が掛かるとその気泡部分から水漏れが発生し、

NGとなります。

その気泡が無ければ水漏れが発生しないわけで、水漏れ

防止の対策として、気泡部分に特殊な樹脂を流し込み

穴を塞ぐ工法が含浸です。

木材には無数の水を吸い上げる水管が通っています。

その水管に特殊な色のついた樹脂を(含浸)浸透させることで、

様々な色の強固なスタビライズドウッドが完成します。

個人的に作ってみたいとは思っていますが、真空にしたり

加圧したり、様々な装置が必要で、個人的には無理です。

数多く流通している工業製品を含浸するメーカーは有りますが、

マイナーな木工材に手を出すメーカーは無いはず。

(含浸メーカーそのものが希少分野で少ない)

商業ベースになりません。

ですから、スタビライズどウッドはとてつもなく高い材料で、

スネークウッドやピンクアイボリーの倍ほどの単価です。

それでもクラフトファンへ紹介したく、入手し作品化しました。

スタビライズサンショウウオ1

陰陽タイプのサンショウウオ

材料は厚さ2.5cm幅3.5cm長さ12cmほどですが、

効率よく作品を作るための大きさに分割が必要。

刃幅3ミリの鋸刃で切断すると、あっという間に3ミリ分が

粉になってしまう事態です。

何と勿体ないこと・・・

薄刃の糸のこ盤で切断しても、含浸処理をしているため

とても硬く、刃が寄れて真っすぐには至難!

その分磨き上げれば宝石のような輝きになります。

スタビライズ2

ミニミニサイズブローチ

スタビライズ2

今回はブローチ3個作りました。

材料が限られているため、ミニサイズしか作れない状態です。

ギリギリネックレスサイズまで行けるかな?

イヤーカフ

小さく輝くイヤーカフなどには最適材

スタビライズ2リング

肉薄のリングでも、含浸で強固になっているので安心かも

スタビライズ2作品

また新たな世界が広がりつつあります。

これからの各イベントで、ぜひご覧いただきたい作品です。

今週末は、宮城県角田市へとお邪魔します。

カクダクラフトイチにてお待ちしています!