樹皮の花器、復活製作へ

急激に秋を感じる気配を、今朝はベットの中で

タオルケット一枚では寒く、起きても窓を開ける

気分ではありませんでした。

実りの秋も確実に

2019プルーン

庭のプルーンもそろそろ食べ頃に近づいてます。

先週は振子時計4台を完成させ、パン皿も手がけて

補充も大分充実してきました。

モモンガ振子

ナラ材をベースにしたモモンガ振子

ねこ振子

同じくナラ材の久々のネコの振子

フクロウ振子

この赤身はチャンチンという材で、白太を活かした

フクロウ振子に仕上げました。

もう一台は撮り忘れ

そしてハニカムパン皿も新材のクルミで製作

クルみのパン皿

丸タイプは人気があり、いつも先に飛び立ちます。

いつものサクラ材とは違い、優しさが感じられる雰囲気です。

☆樹皮の花器

材料が無く2年間途絶えていたサクラの樹皮の花器が

今秋より復活します。

サクラ樹皮

7月の初めに採取したサクラの樹皮は完全に乾燥し、

出番を待ってます。

今回はお蔭様でたくさんの樹皮を在庫することが出来、

様々なサイズの花器を作ることが出来そうです。

丸まった形状や容器のサイズに見合った下加工を

するのですが、あり過ぎるとこれまた・・・

サイズ取りの樹皮

それぞれの材料を無駄にすること無く容器に合わせ、

荒々しい樹皮の表面を刃物等で徐々に滑らかに。

容器に合わせた径に保ち、編みこむための下穴を

下穴明け

穴位置がズレると台無しになります。

今日はこの工程までで、このあとクルミの樹皮を使い

編みこんで行きます。

今週末の岩手県民会館へは、何点か新作を持って行けそう!

☆超希少材到着

ほとんどの希少材を使い尽くしておりますが、未だに手にした

ことのない希少材が届きました。

紅木

赤い小さな希少材は、紅木(コウキ・コウボク)と言い

インド原産でインド国内法で取引が厳しく制限されています。

ワシントン条約の附属書Ⅱに該当しますが、メーカーに

制限前の在庫があったらしく手に入れることが出来ました。

こんな小さな材料ですが価格は半端無く、また大きな材料は

木の性質状(マメ科)あり得ません。

高級三味線に紅木の棹が使われるようですが、果たしてどんだけ~・・・

念願の材を手にしたわけですが、作れば無くなるし

作っても作る物が限られるし・・・

さて、今周末より秋のイベントスタートです!

大きなクラフトイベントではありませんが、知人の主催する

ちゃりっブークラフトマーケットが盛岡市の

岩手県民会館で8/31~9/1開崔されます。

8/31は大曲の花火もありますが、230の新作も

見ごたえありますのでお出かけ下さい!

https://www.facebook.com/tyaribbuu96210/

 

お盆も終わり仕事再開

帰省していた孫たちも帰り、平穏生活に戻りました。

一週間ただでさえ猛暑なのに、4人増えると一気に上がります。

年に一、二度の事なので何処にでも同行

不動瀧

近くにありながら初めて行った東成瀬の不動瀧

この場から離れられないほどの涼しさで、昼寝したかった!

一転して灼熱の釣堀へ

釣堀

ニジマスは入れ食い状態で、イワナは難易度アップ

でも孫たちも何とか釣り上げてご機嫌に

でも釣った分は買取なのでほどほどが安全です。

ある日は炎天下長い行列に

加茂水族館

最後尾表示プラカードのお姉さんが地獄のようでした

クラゲ大水槽

目的は加茂水族館のクラゲ

お盆休み中とあって大混雑でした。

帰省後半は夏休みの宿題のお付き合いも

習字の手本を書いたり、自由研究の補助をしたりと・・・

でもこの間珍しいことに、初めての夏風に掛かってました。

のどをやられ、咳・鼻水が止まりません。

帰省中の間、孫たちに移らなかったのが救いです。

仕事編

ボチボチと仕事も再開してます。

朝飯前は静かにスプーン掘り

スプーン製作

静かな工房でサクサクと削れる刃物の音だけが・・・

振子時計も機械切削の前の粗加工

時計の粗掘り

ムーブメントの入るハウジング部分を前もってボーリング

ボーリング完の時計

粗掘りの終わった4枚は、明日から涼しくなるので

環境の悪い方の工房で仕上げに入ります。

そして注文分の招き猫もチョコチョコと手を掛けていたので

ようやく完成に至りました。

招き猫

左(人)招きのケヤキと右(金)招きのクルミです。

お店に両方とも入ってくれれば良いですね!

休憩タイムは暑いですがホッとコーヒーで

ククサ

ククサカップの一個は230用にして、毎日経過観察です。

飲食用は全て自家用で試してみてからの販売としてます。

お盆休み中集まったお菓子の数々は、二人の胃袋では

しばらく続きそうです。

 

 

ククサ風カップ

連日の35℃超えが堪える横手です。

比較的暑さの凌げる朝夕に製作に没頭

ですが、汗だくで何回もシャワーと着替えで・・・

☆ククサ風カップ&ピッチャー

以前もコーヒーカップを作っていたのですがただ今在庫ゼロ

一昨年伐採したクルミの厚板が使えるようになったので

クルミ材

これを使ってククサ風のカップの製作です。

直径50cmの原木を9cm厚に製材したもの

カップ材

カップの取れる大きさにして

象り

バンドソーで外形カット、持ち手があるので旋盤で外形を挽けません

中グリ

特殊な刃物で中グリをして、底はバイトで仕上げ

粗加工

こんな感じに外観の粗加工が完成

このあと持ち手の仕上げや外周の仕上げ、研磨仕上げと延々

仕上げ

仕上げは工芸うるしで塗っては拭き取り、研磨の繰り返し

ククサカップ1

ククサらしく上がりました

ククサカップ2

カップの高さにより2穴と1穴タイプに

ミルクピッチャー

ミルクピッチャーも一緒に製作

片口いろいろ

ピッチャーもタイプ色々です。

ピッチャーの注ぎ口からの液垂れもなく、上々の出来に満足

ククサ風カップはまだまだ製作中なので、秋からお楽しみに!

☆こんな良い連絡が

昨年の”秋彩こみちinかくのだて”のお客様からメールが届きました。

東京から朝一の飛行機で立ち寄ってくれたご夫妻で、

お名前を伺っていたのですぐ分かりました。

いろいろなサンショウウオをお連れいただいたので・・・

メール文をそのままご紹介します。

初めまして。
”秋彩こみちinかくのだて”でエンジュのサンショウウオの置物を購入した者です。
玉川温泉に行く途中にたまたま立ち寄りました。
いっぱいお店がある中で、目に止まったのは「サンショウウオ」です。
それぞれの材料について説明していただいた時に、「エンジュ」には延寿という、
長寿、幸福の意味があるとお聞きし、まさに「これだ!」と思いました。
実は私は発病中で、2週間後には入院する予定でした。
玉川温泉に入り病状が進行しないようにと思っていた矢先の出会いでした。
東京に帰り新たな薬を投薬すると病状は好転、
今では1年前には考えられないほど病状が回復しています。
この薬の効果の出る患者は5%以下と聞いており、まさに奇跡です。
これも心を込めて作られた「サンショウウオ」のおかげです。
本当にありがとうございます。
私は「エンジュ君」と呼んでいます。
これからも、作品作りで色々な人を幸せにしてください。
そして作品が少しでも、支えになっていてくれたのであれば
作家冥利に尽きます。
そしてエンジュ君の画像も送ってくれました。

エンジュ君

ご主人と七夕見物に同行し、なにかはしゃいでいる感じです。
可愛がられている様子に230もとっても嬉しくなりました。
猛暑は暫く続きそうなので、皆様お身体ご自愛の程お過ごし下さい!