ワンプレートオーダー品

雪もどんどん消えて(消して)一部地面も現れ、

気分も晴れやかに感じます。

積雪の少なかった空地の物陰から、緑の旬が

顔を出してました。

ばっけ

早速天ぷらにしてもらい、いつもより早い

味と香りを楽しみました!

今月はお陰様でオーダー品とご来訪者が多く、

先日も”いちびっとさん”で230作品のお買い上者が、

もっと見てみたいと盛岡より二度にわたり

ご来訪いただき、沢山のお買い上げと新たなオーダー品も!

イベントが中止の連続でしたが、こんな日常に

感謝するだけです。

今日はワンプレートのオーダー品

以前もオーダー製作しましたが、前品と仕切りの

大きさ振り分けが違うため、テンプレートは1から製作。

ワンプレート材料

ドア一枚分より大きなケヤキの一枚板より木取りです。

プレート掘りこみ

新たなテンプレートを使用し、ビットで掘りこみ

ビットの切れ味が劣化しているためだましだましで

掘りこみ完了

切れていない部分は所々に焦げ跡が残り、この後の

研磨作業が思いやられます。

面取り

外周を切り落としてから裏表の面取り部分をそれぞれ

プレート木地完成

無事木地は完成ですが、この後平面部分、R部分、面取り

部分と形状の違う部位の研磨作業が長時間。

それぞれの研磨用ツールは自作して対応していますが、

それでも最後は手仕上げとなり、皮膚や爪も削れて

悲惨な状態になります。

(感覚が大事なので手袋はやらないので・・・)

最終工程は拭き漆

プレート拭き漆1

たっぷりと漆を含ませては拭き取り磨き

拭き漆2

いい具合に仕上がっていますがまだ繰り返します。

もう少しお待ちくださいね!

初めての作品も手掛けてます。

以前大量のエンジュを提供していただいた方へ、

こけしの製作をしています。

エンジュ小径木

白太と芯材のコントラストが表面に出るように、

胴体と頭部分のそれぞれの径別に、大量の材料を

準備しています。

こけし胴体

20%間隔で6種ほど胴体加工

こけし頭

頭も同様にそれぞれの径別に粗加工

まだ水分も多く含まれているため、少し乾いてから

仕上の加工に入ります。

今週末はいよいよ今年の初クラフトイベントです。

サムカゼト

2日間とも天気は良さそうなので、ご都合付く方は

ぜひ今年の初イベントにお越しください!!

 

 

イチイのちゃぶ台

再来週には今季初の屋外クラフトを控えていますが、

未だになごり雪がモソモソと

3/21なごり雪

でも直ぐに融けてしまう雪なので・・・

3月はウクライナ情勢に心を奪われながら、雪消し作業

オーダー品製作、展示室への来客、そしてまた新たな

オーダー品などにエネルギーを傾けています。

前回の続きのちゃぶ台の製作です。

使っているイチイ材ですが、これほどの大きさは

イチイとしてはとても珍しい巨木に属するくらいです。

イチイ輪切り材

脚の製作はシャラを使用

シャラ

40ミリ前後の我が家の剪定材

脚材

右はケヤキのサイドテーブル用のブナ

脚加工

旋盤で丸ホゾを加工します

脚完成

シャラの脚はあえて風合いを出すため皮目を残してます

ホゾ加工1

脚を入れるホゾ穴加工は段加工で

ホゾ穴完成

2種類の加工で脚の段と会うように

脚組み

タップリ接着剤が溢れ出るくらいに圧入します

脚組完成

これで組み込み完成で、あとは磨きと拭き漆

こうして完成したのが

イチイちゃぶ台

ミニですが外周に瘤も入り混じったイチイのちゃぶ台

イチイの表面

芯から放射状に槍カンナで仕上げています。

450x350(高さ250)

ケヤキサイドテーブル

ケヤキのサイドテーブルは鋸目仕上げで

ケヤキのサイドテーブル2

650x350(高さ320)なので、ゆったり目に使えます。

ブログを掲載している間に雪も上がり、

陽射しも差し込んできました。

サムカゼト

暖かい陽射しの下で開催されれば良いですね!

 

 

春よ来い、早く来い!

寒さも緩み雪消しも捗ります

20221月

2月中旬まではこんな状況でしたが、3月に入り

徐々に雪カサも下がり、この一週間で雪消し作業全開

3/12南側

除雪機の効かない部分は雪山を崩してから空地へ飛ばす

これの繰り返しで

雪消し後

40~50cmの雪カサに減少

自然に消えるのですが、この作業をしていないと

5月の連休まで冬囲いも外せず、春が来た感がないので・・・

オーダー分も一通り済ませ、一息つきたいところで

ちょろっと外出

ワンズアンドフリー内

自分で豆を挽き、淹れて飲むスタイルのお店に立ち寄り

お買い物もついでに出来ました。

評判の良いレンゲスプーンも充実させました。

レンゲスプーン新

ちょい小さめの浅型タイプも数が揃い、

春イベントから登場いたします。

冬季間は暖を取りながら比較的小物製作でしたが、

これからは少し大きめなものも

ケヤキテーブル

スライスしたケヤキ材でサイドテーブル(60cm強)

イチイ輪切り材

こちらはイチイ(恩顧)の輪切り材

最大幅45cmで、イチイとしては巨木になります。

通常は20cm前後で、これは超貴重材になります。

表面彫り

ミニちゃぶ台にと表面は槍カンナ仕上げ

木口の削りとなるため、作業は困難を極めます!

輪切り側面

表面を仕上げた後は側面の仕上げ

カップブラシ

通常はペーパー仕上げですが、コブの部分もあるため

膨大な時間を有することからカップブラシを使います。

木工に興味のある方は参考まで

これは金属用のブラシで、砥粒(研磨剤)入りの

ナイロンブラシです。

金属のワイヤー状のものと比べ、へたりもなく抜群の

仕事をしてくれます。

ブラシ掛け後

線径の違う2種を使用後

側面はツルツルで光沢も出てきます。

直ぐ表面仕上げに移れますので、お金がかかっても

手間暇かけずに良い仕事ができますので・・・

テーブル木地完成

サイドテーブルは鋸目を残した仕上げ

今週はそれぞれの脚を加工し拭き漆へ入ります。

 

 

 

持ち手のオーダー分完成

寒さも緩み、50cmも積雪が下がった先週ですが、

週末は猛吹雪でまた真っ白な雪化粧です。

老シクラメン

我が家に来て十数年のシクラメン

年々花数が減ってきましたが、昨年久々に

植替えしたところ、復活しました。

正直なものですね!

自身もリフレッシュの年と季節です。

毎年数多くの持ち手を使っていただいている工房からの

オーダー頂いている持ち手が出来ました。

今回は自然木の小径木のご要望

持ち手のひきわり

特にカキのダメージ感のあるもので挽き割り

持ち手の木取り

それぞれ握り部分を大雑把にカット

握り部分カット

この後は手にしっかり馴染むよう、ナイフ・南京カンナ

スクレーパーで整形し、研磨作業と・・・

穴あけ

取付用の長孔は、穴あけ~面取り後くり抜きを

くり抜き部分も面取りし、最終研磨と続きます。

持ち手木地完成

長穴・丸穴と木の曲がり具合でそれぞれに

仕上は工芸漆で

拭き漆乾燥中

3種の漆で拭きうるしを数回繰り返し完成へ

シャラの木

シャラの皮付きは緻密で重量感あり

椛

モミジとクロモジも皮付きで

サクラ

サクラは皮状態が良くなかったので木肌を出して

最後はカキ

カキ持ち手

理想のダメージ感が良く出ました

カキの持ち手2

自然の曲がり物は真っ二つに挽き割れるものが少なく、

引き割後も均等に整形するのが難関ですが、

良い上がりに満足しています。

今回のこの数で足りてくれれば良いのですが・・・