20gコーヒーメジャー

遅い初雪で、いよいよ冬到来かと思いきや、

小春日和の昨日今日でやや拍子抜け。

娘がカフェ専門店より2人前入るコーヒーメジャーが欲しい!

と依頼されてきていたので製作です。

業務用では10gでちまちま計るより、1回で20g計れたほうが

確かに効率的ですよね。

さて20g計るには、今の10g用の2倍の寸法で?とはいかず、

容量(体積)計算など昔の数式を思い出しながら

サイズを決定しました。

メジャー材料

決定した寸法に基づき木取りしたヤマザクラとクリ

10gと同じ定番樹種です。

ボーリング

専用刃具でボーリングし、トリマーで所定深さに底さらい

外形切り抜き

型紙どおりカットして外周研磨です。

内側は専用ロールを自作

ロールサンダー

画像のように内周と底を1回でサンディングできる

ものを自作できれば精度と効率upできます。

かんせい20gメジャー

工芸うるしで拭き上げて完成した20gコーヒーメジャー

比較

従来の10g用と比較

径と深さのバランスも満足です。

そして計量の結果、10g用で2杯分

ピッタリと20g計量できて一安心です。

あとは依頼主がどれを選択なさるかですね。

 

 

特注バレッタの製作

先週はクラフトシーズンオフとなった一週間

好天の元、日向ぼっこながらの冬支度です。

嬉しい発見がありました!

アケビ

冬囲いの最中、道路側の垣根にアケビを発見

今まで230も全く気が付きませんでした。

善くもまあ通学路となっている学童たちにも

見つからず、ひっそりと実をつけてくれました。

この時期でも実も皮もパンパンで奇跡です!

☆材料置き場の整理

材料を入れてるスーパーハウスですが、ポンコツハウスと

なりつつあるため、毎年メンテが必要です。

ところが敷地内の別のハウスが不要と言うことで、

渡りに船とばかり譲り受けました。

新ハウス

230のハウスは10mほど手前の実家の同敷地内

材料置き場

手前の比較的短い材料は移動しましたが、大物は

取り出したくてもこの状態ではなかなか・・・

新ハウス内

新しいハウスに少しずつ移動し、必要な材料が

いつでも取り出せるように整理中です。

一人作業なので、12尺ものは重くて重くて・・・

身体がパンパンです。

☆特注バレッタ製作

今年のこでんてんで、黒石市のこぎん刺し作家さんより

リンゴの木を預かりました。

リンゴの木

青森なので、こぎんとリンゴの木を使ったバレッタをと・

通常のバレッタの製作はしておりましたが、カーブ状の

面に掘りこみを入れる作業が発生します。

平面であれば難しい事は無いのですが、カーブ面なので

いろいろ考えました。

初めての試みですが曲げ木でやってみました。

曲げ木の木地

平面で形状を作り、曲げ木の前に煮込みます

曲げ木治具

予め製作した曲げ木治具を使ってプレスです。

なんとか曲げる事は出来ましたが、中にはクラック入りも発生

治具が金型とは違い、加熱して水分発散できないため、

治具からリリース後には徐々にカーブが緩くなり、

設定したRには物足りないものとなりました。

ちなみに楕円タイプは長方タイプに対し、曲げ部の

距離が短くなるため、クラックが入りボツでした。

次の試みは従来どおりのRにカットし、掘り込みを

加工する工法で

カット木地

R形状にカット研磨した生地です。

この状態ではトリマーを使うことが出来ません。

トリマー加工治具

安定するように治具を製作し木地をのせた状態

テンプレート

サンドするように同Rのテンプレートを製作し

トリマー加工

トリマー加工すれば掘り込み完成です。

あとは所定寸法に外形カットし研磨作業へ

バレッタ木地完成

最終研磨とオイル塗布、そして金具を取り付けて完成です。

工法の急所は木地と治具の密着度ですが、接面がR形状のため

大型設備の無い230工房は手作業での摺り合わせで・・・

モノ作りはやはり治具作りが一番重要です。

でないとトリマー作業も危険なので、不慣れな方は

決して真似しないで下さい!

完成品のバレッタの画像は撮り忘れました(笑)

掘りこみの中へこぎん刺しを入れれば、青森県らしい

地産バレッタの完成となる筈です。

 

 

 

 

3年振りの南昌荘

今年最後のイベントに、3年振りの南昌荘へ行って来ました。

前日搬入した金曜日は小雨でしたが、搬入時は雨も止み

宿泊は例によって義兄の家にまたお邪魔です。

土日は晴れ上がり、紅葉は今が最高の見ごろ

南昌荘外観

イベント客のみならず、沢山の方が庭園の紅葉めがけて

入館しています。

玄関

3年前は新緑時期でしたが今回は錦秋

庭園より

会場となった建屋と庭園で写真を撮る方々

ブース1

展示場所もまったく同じ場所にしてもらい、

外の景色は違えど延長線的な感じでした。

ブース2

お隣の国からの観光客は、熱心に作品をパチリパチリ

お馴染みさんも遠くから遊びに来てくれました。

弘前のAさんは角館に続き盛岡へも

またまたオオサンショウウオネックレスを2匹

お連れいただき、もう6匹目に・・・

前先週の赤レンガでオオサンショウウオをご覧になった方は、

両生類が好きなお孫さんを喜ばせるため、特大サイズと

ミニをお連れいただきました。

連れ出されないようにどうやって置こうかなと

楽しそうに奥様と話されていて、こちらもつい楽しくなり・・・

他にも出展者さんたちにも迎え入れられて、

皆さんありがとうございました!

窓際風景

窓からの庭園の景色も今が最高です

ベストポジション

展示スペース横のこの場所がベストポジションで、

お茶とお菓子で楽しむ方も多く見られました。

窓越し紅葉

窓越しから庭園紅葉を眺めながらの最終イベントは、

暑からず寒からずの一年の疲れを癒す

気持ちの良い2日間を過ごすことが出来ました。

撤収の時は今までの最短時間で、1時間で会場を

出る事が出来ました。

これもいつもの義兄夫妻のお手伝いのお陰で、

とても感謝です!

今後はまず冬囲いや1棟増設となったスーパーハウスの

材料置き場整理、受注品の製作、干支・・・

来春までじっくり製作に励みます。

 

 

 

秋晴れイベントは2会場で

3日間とも最高の秋晴れで、移動も気持ち良く・・・

11/2-3は金ヶ崎の”こしゃる&どこどこ市”へ

今年でもう5回連続の参加となります。

白糸まちなみ交流館

去年に続き白糸まちなみ交流館の古民家で

会場内1

風も無く穏やかな天気で、時間前から

沢山のお客様で賑わいました。

会場内2

室内ですが、作品展示が多い230にご考慮いただいき、

贅沢展示ができ主催者さんには感謝です。

初日は平日とあって、やや年齢層が高め

数年ぶりにお会いできたお客様がいて、元気そうな

お顔を拝見でき、そしてコブ材の花器をお持ち帰りに。

2日目

今回から来年の干支・亥のデビューです。

亥

ブログの告知を見て下さった新潟のお客様が、

わざわざ朝3時出発で求めに来てくれました。

鳥海クラフトでお知り合いになったお客様ですが、

金ヶ崎まで来てくれるとは、嬉しすぎます!

そして休日のこの日は、お子様連れの若いファミリー層にも

たくさん来ていただきました。

そんな若いファミリーに、トチのコブ材のレアな

時計を迎え入れていただきました。

コブ材の花器なども熱心に見ていましたので、きっと

木の魅力に精通する方かなと・・・

いつもゆったりとしたイベントなのですが、今年は

好天のお陰かあっという間の2日間でした。

3日間のイベントですが、日曜日は地元秋田ふるさと村の

秋のくらふと散歩に行って来ました。

ふるさと村1

アート&クラフトフェア会場となった広場は紅葉~落葉

ふるさと村2

静まり返った広場をチューチュートレインだけが

イベント会場は室内の一角で

イベントブース

菊祭り会場へ行く観光客などが多く、結構な人が通ります。

お立ち寄りいただくのは市外の方がほとんどで、

そして出展者の方も知り合いの方がほとんど。

手が空けばあちこちで立ち話で暇しません。

これが最後のイベントの作家さんが多く、これから製作する

パーツなどたくさんお買い上げいただきました。

コブ材の花器は何処でも人気でまた品薄に。

次回、盛岡南昌荘に向け、これから仕掛り品を仕上げます。

11/10-11は盛岡・南昌荘での華和美てづくり市です。

南昌荘

紅葉の庭を眺められる会場です。

今年最後の出展となりますので、眺めに来て下さい。

来年の干支・亥もたくさん持っていきます!